次世代型港区女子™みかのサイト

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溺れるライオン

動物占いは、我が道を行くライオン

好きな動物もライオン、唯一持ってるぬいぐるみもライオン、動物園に居たら嬉しいのもライオン。何となくライオンの強くて、カッコいい姿。仲間と常に動き、チームプレイで狩りをする性質に昔から惹かれていた。仲間のために、家族のために強くある姿に憧れていたんだ。そんな自己顕示欲の強く、わがままで、独りよがりなライオンは、海を渡り、広いアメリカの地で潔く溺れた

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アメリカ上陸の秋に私は20歳になった。当初掲げたカッコいい渡米の理由なんかそっちのけで、とにかく毎日毎日遊んだ記憶しかない…。両親に甘え、車を買ってもらった。そんな優しさを仇で返すように、毎週末はクラブ遊び、ショッピングやボディボード、毎晩友人の家で朝まで飲んで、起きれない時は学校もサボる事もあった。(今となっては本当にごめんなさい…)月に1、2回は車でラスベガスやサンディエゴ、メキシコに行き、とにかく遊びまくった。そんな私が、その韓国人と出会ったのは、バスケットボールのゲームだった。学校のメンバーも何人か来ている中に彼が来るようになった。学校の中でも1番レベルの高いクラスの人で、当時28歳。私の8個上。なのに車はレクサスに乗り(当時はまだレクサスなんて殆ど乗られてなかった)眼鏡に角刈り、身長も私と同じくらい(165cm)お世辞にもカッコ良いとは言えないけど、韓国人なのに英語も日本語もペラペラ、何か異彩を放つ人だったんだ。

私は昔から、そういう変わった人が気になるタチだから、すぐさま仲良くなった。彼は事業家でもあった。韓国とアメリカに家があり、お祖父さんが早稲田大学を卒業していることから、日本語も学んでしゃべれる人だった。彼は、世界の事、日本の事、韓国の事、宗教の事、遊び狂ってた私の知らない沢山の事を教えてくれた。それでも、まだ自分がナンバーワンだと思い込むライオンは、私も彼の知らない事を沢山知ってるんだから!と、自慢気にいつも自分の話をしてた。自分と彼に大きな大きな差がある事もつゆ知らず。

ある時、将来の話になり、私は意気揚々と、ソーシャルワーカーに興味があるし、NGO団体にも入りたい、と話をしてみた。正直言えば、当時は金髪に付けまつ毛、スカルプで爪は1cm以上飛び出していて、若干20歳、彼に「みかは凄いね、偉いね」と言ってもらえると期待していたんだと思う。けど、彼は褒め言葉を待つ私にこう言ったんだ。「みかが今NGOに入ったら何人の子供を救えるの?」「そして世界は変わるの?」頭をプールに沈められて溺れる感覚だった。自分が演じてた強くて皆の憧れのライオンは、無知な20歳の女の子だったんだ。

彼は続けてこう言ったの。「みかがまず、自分自身に力をつけて、まずは周りの人を幸せにすることが出来た時、必ず今の何千倍、何万倍の子供の手助けが出来る人になる」と。その通りだと思った。大好きなオードリヘップバーン、ビルゲイツや、アンジェリーナジョリー、ウォーレンバフェットや著名人らがボランティア活動に力を注ぐのは、彼らにそれだけの力があるのだから至極当然の事で、億万長者の7割の人間が慈善活動をしている理由も納得出来る。(もちろん、自分を良く見せたいという一種の自己表現であったとしても、それは多かれ少なかれ誰もが持っている健全な感情だと思う)そして思ったの。”もう帰ろう、ここで遊び狂ってるのはもう終わり””私のやる事はまだまだいっぱいある”って。そうして、若干20歳の私は、渡米の締めくくりに、ニューヨークに旅する事にしたんだ。12月31日をニューヨークのエンパイアーステートメントからニューヨークの街を見渡して、夢を胸に誓い、タイムズスクエアでカウントダウンを過ごし、1月1日元旦の早朝にグランドゼロでアメリカの土地に一旦お別れを告げて、自由の女神に必ず戻ってくる事を誓って

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一旦さようなら!アメリカ!
次にこの土地に来る時は、必ず成長した私で来るからね!